株式会社粋まちとは

2003年5月に発足した「NPO法人粋なまちづくり倶楽部」 は、東京・神楽坂を拠点に、“和のまち”“粋なまち”のリノベーター(よりよいものを求める人々)・まちの応援団として、まちづくり活動を包括的かつ継続的に行い、その成果は他地域からも高く評価されています。

このNPO法人粋なまちづくり倶楽部の“まちづくり構想”をさらに多角的なアプローチで実現する一つとして、地域文化活動を事業的に 展開することを目的に、2007年9月「株式会社粋まち」を設立しました。

めざすもの

東京・山手線の中心に位置する「神楽坂」。約700メートルにわたる坂道のメインストリートに商店が軒を連ね、その左右、江戸時代の町割りをとどめる石畳や黒塀の路地や、丁寧な暮らしの横丁を包みこむように、このまちはあります。

粋な気質と風情を残しながら、江戸時代からの豊かな歴史と文化を紡いできた神楽坂は、花柳界がいまも健在で、伝統芸能演者など日本文化の担い手が集うまちであると同時に、先鋭のアーティストやフランス人等も多く暮らし、未来への息づかいをも感じさせる、魅力溢れるまちです。

過去と現在が調和し、伝統と先端が心地よく融合する――それは、文化をまちの暮らしや歴史の積み重ねの中で丁寧に育み続けてきた、まちの有形無形の宝物を宝物として大切に受け継いできた、神楽坂の人たちの「心意気」（こころ粋）があったからこそ。

株式会社粋まちは、この、まもり続けた”粋“な文化、地域の貴重な文化資源を、いまの時代ならではの形にし、次の世代に継承していく、その「つなぎ役」になりたい。まちの誇りと魅力を、未来へのバトンとして形にする「伝統と文化のまちづくり」を一つずつ丁寧に積み重ねていきたい、と考えます。

それが、地域に暮らし、働き、集い、訪れる、すべての人々にとっての豊かな思い、幸せな気持ちに繋がるものであれば、そんな嬉しいことはありません。

さらに、この神楽坂での経験が、日本の他地域での「文化のまちづくり」「文化を活かした観光」にとってお役にたてることがあれば、挑戦していきたいと思います。

それぞれの地域の方々と東京など都市部の人たちとの協働による、歴史・景観・文化を活かしたまちづくりによって、各地域の方々がその地の「宝」を再発見し、それを丁寧に伝えていく、そんなお手伝いができたら幸せです。

また、神楽坂で文化企画を進める中で出逢い、そのカッコよさ、楽しさ、面白さに魅せられた、落語、講談など日本の伝統芸能の素晴らしさを、それぞれの地域の魅力を活かす形で、多くの方に知っていただく。そんな企画も地元の方々とつくり上げていきたいと思っています。

代表プロフィール

日置圭子　地域文化プロモーター
HIOKI Keiko, Regional culture promoter

2004年から「NPO法人粋なまちづくり倶楽部」副理事長、まちの手づくり文化祭「神楽坂まち飛びフェスタ」実行委員長を務める。

2007年、「株式会社 粋まち」を設立し、代表取締役に就任。神楽坂を拠点に、地域の文化を活かしたまちづくり・文化企画の事業的展開に取り組んでいる。

2013年度から毎年開催している「神楽坂まち舞台・大江戸めぐり」（主催：公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京、NPO法人粋なまちづくり倶楽部、助成・協力：東京都）では、地域とイベントを結びつけるプログラムコーディネーターを、地元新宿区では、2015年度から「新宿フィールドミュージアム協議会」（新宿区内の文化芸術活動振興・賑わい創出のために、区内約80の文化関連団体が参加）の運営部会座長を務めている。

地方の地域活性化・観光振興事業や多様な文化企画等に関わることも多く、2013年から富山県南砺市城端のアドバイザーを務め、一般社団法人城端景観・文化保全機構を設立。「城端曳山祭（ユネスコ無形文化遺産・重要無形民俗文化財）」を継承する地域づくりを目指す城端で、地元と東京など都市部住民との協働による、景観・文化再生、文化を活かしたまちづくりに携わるとともに、2019年度から南砺市と神楽坂を結ぶ観光振興業務も受託している。

日本伝統の話芸の魅力を広く伝えたいという想いから、活動写真弁士・山崎バニラの地方公演の制作協力ほか、講談や落語など語り芸の公演企画・コーディネートも手がけている。

神楽坂はじめ地域文化を活かしたまちづくりに関する講演、執筆、メディア出演・掲載等も多数。

コラム「神楽坂のオフィスから」

メディア掲載・出演　講演・執筆実績

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