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コラム「神楽坂のオフィスから」

伝統芸能と地域を繋ぐ(2)

2020年8月5日

神楽坂まち⾶びフェスタ、花柳界との連携企画、毘沙⾨寄席などが、互いに影響し合いながら、神楽坂全体の⽂化を底上げしていく中、神楽坂界隈には⽮来能楽堂、宮城道雄記念館など伝統芸能の「場」があるだけではなく、⽇本最⾼峰の演者である⼈間国宝の⽅々をはじめ、伝統芸能に携わる⽅々が数多く暮らし、集い、ここを拠点に活動していることの意味を考えるようになりました。


「伝統と⼈が集うまち」だからこそ、神楽坂は江⼾の昔から変わることなく、今も⼈々の暮らしの中で⽂化芸能を育み続けているのではないだろうか。ならば、その神楽坂縁(ゆかり)の伝統芸能演者の⾄芸をご披露いただく機会をつくることで、地域に優れた⽂化があることを多くの⽅々が知り、⾝近にある誇るべき⽂化として受け⽌め、それがさらに伝統芸能を地域の宝として育み続ける思いに繋がるのではないだろうか。


そんな想いから、2009年「神楽坂伝統芸能実⾏委員会」を⽴ち上げ、神楽坂界隈在住の伝統芸能⼈間国宝の⽅々や芸者衆、昭和40年代から毘沙⾨天の⾼座に出演した落語家の皆さんを⼀堂に集めての「神楽坂伝統芸能2009/2010-神楽坂伝統芸能絵巻/神楽坂落語まつり」を、株式会社粋まち企画制作運営で開催しました。2011年は開催前⽇の東⽇本⼤震災発⽣で中⽌となりましたが、そのプログラムの1つであった「神楽坂落語まつり」はその後も継続開催し、2019年で11年⽬を迎えました(2020年は新型コロナ感染拡大のため中止)。

事業内容・実績/神楽坂伝統芸能