コラム「神楽坂のオフィスから」

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伝統芸能と地域を繋ぐ(1)

2020年8月5日
落語「神楽坂毘沙⾨寄席―菊之丞の会」「神楽坂伝統芸能―神楽坂落語まつり」



神楽坂は、その昔、夏⽬漱⽯も通った寄席があるなど、多くの寄席や演芸場で賑わう落語、講談、浪曲など庶⺠芸能の栄えた街でもありました。戦災でまち全体が焼け野原となりましたが復興は早く、昭和40年代、地元の⼈たちによる演芸場復活の要望に応えて、舞台を備えた毘沙⾨天書院が新しくできてからは、三遊亭小⾦⾺(現 四代目金馬)の勉強会を⽪切りに、三遊亭圓歌、林家三平、春⾵亭柳昇、古今亭志ん朝、林家花緑、柳家喬太郎、⼊船亭扇⾠、柳家喜多⼋、蜃気楼⿓⽟、⽴川志らくなど、名だたる噺家たちが、ほぼ途切れることなくこの書院の⾼座で腕を磨き、さらなる⾼みへと⾶び出していきました。



そんな、落語&話芸のまち・神楽坂の伝統を受け継ぎ、神楽坂ならではの新たな話芸の魅⼒も加えて発信していきたいと、2005年からは古今亭菊之丞師匠出演の「毘沙⾨寄席-菊之丞の会」、加えて2009年からはプロデュースもお願いして「神楽坂落語まつり」を続けています。新たな落語ファン、毎回のご贔屓の⽅々も年々増え、また、カフェ、居酒屋など神楽坂のまちのあちこちでも、⼩さな落語会が頻繁に⾏われているのも嬉しいことです。



事業内容・実績/神楽坂落語まつり